地上の星たち Taare Zameen Par

努力しても読み書きのできないイーシャンは自由な発想力と芸術的な才能がある。しかし、点数にならない学校や父親はそういったことは評価してくれない。ある日、彼の父親は何度いっても成績が悪く自由すぎる行動をする彼を寄宿学校に入学させる決意をする。寄宿学校は、寮生活で規律が重んじられて自由とはかけ離れている。この自由を押さえつけられ毎日✖を付けられる生活は、彼の心を閉ざしてしまう。そんな彼は、アーミンカーンが演じる美術の先生と運命的な出会いをする。彼はイーシャンの秘めた才能(美術)や読み書きができない障害が理由であることに気づく。彼は、両親や学校を説得しつつ彼に文字の読み書きを教えた。最後のシーンでは、絵画の大会を開きイーシャンが描いた絵が優秀賞となり、はじめて人に認められる経験となった。それ以降の彼は、自由に物事を感じて表現し、努力して勉学でも優秀な成績を収めた。


アーミンカーンの出演する映画ははずれがない。彼は努力家、完璧主義で様々な役柄をこなすことができる。ある時は大学生、マッチョマンなどその役作りの精神ががうかがい知れる。また、社会活動家として知られている。そんな彼が初めてメガホンをとったのもこの映画である。この映画には彼のメッセージが詰まっている。それは可能性がある子供たちとの接し方や個性を大事にすることだ。学校や両親はイーシャンを成績のいい兄と比較して、目に見える数字による評価でのみ判断していた。しかし実際に子供は一人一人才能がちがっている。そこに大人は目を向けて彼らを信じ、見守り、育てていかなければいけないと感じた。また、自分自身がくじけそうなとき、このメッセージを思い出したい。「きっと誰かが自分の才能や努力を見てくれることを信じてすすめ!」