ラガーン Lagaan

簡単に、イギリス領であったインドを舞台としており、イギリス将校と村人がクリケットの勝敗で税を免除するお話。イギリス領であったインドのある小さな村では干ばつにより年貢(税?)を収められなかくなっていた。ある日、イギリス将校が勝てば免税、負ければいまの3倍の税を取り立てる不利なゲームを三か月後に持ち掛ける。不条理な条件をのめない正義感が強いバハーンはこのゲームを引き受けることを農民たちの前で宣言する。当然、農民たちは彼に反対してどう責任を取ってくれるんだと猛反対するも、彼のリーダーシップやイギリスに対する不条理な行為に対して彼らと戦うことを誓う。しかし、ゲームのルールを知らない彼らはどうしようもない状態であった。そこに救いの手が差し伸べられる。イギリス人将校の妹のエリザベスである。彼女は、彼らの不条理にあらがう姿勢に対して自分も何かしてやりたいと考えていたのだ。こうして、三か月後の決戦に向けてそれぞれの長所で補い合い練習していく。結果的に、ゲームでは村人側が勝ちハッピーエンドであった。


インド映画って感情のどんでん返しがすごい。まじか。ゲームに負けてしまった😢→かってるやん😊という感じ。表情がころころ変わってみていて疲れるけど面白いなとおもう。

エリザベスはおそらくエリザベス女王のことではなかろうか(最後のテロップで、彼女は未婚を貫いたし名前が同じだから)。彼女は不条理を嫌い、勇敢にもそれにあらがおうとするバハーンに恋をしてしまう。結局、最後まで思いを伝えられずバハーンを思う気持ちとともにイギリスに帰国したというテロップで切なすぎた。また、もちろんこの物語はフィクションであるが素晴らしい勝利にもかかわらずバハーンの名は歴史から消し去られたという終わり方で占めたのがよかった。歴史ってそんなものかもしれない。時間がたてば過去は忘れ去られていくのだろう。でも、過去を生きた人の勝利、敗北、喜び、涙は僕らが生きる今を作っているんだなと思った。ただのスポコンにあらず、素晴らしい映画だった。