イギリス ロンドン

 大学の卒業旅行で行けずじまいだったヨーロッパ旅行に再チャレンジ。訪れたのはイギリス、フランス、ドイツ。ヨーロッパは鉄道が発達しており、シェゲン協定を結んでいる加盟国へ入国審査なく出入りできる(日本人はビザも不要)。二か国間の距離は近いようで遠く、たとえばパリ(フランス)→フランクフルト(ドイツ)は特急列車で4時間くらいかかる。移動時間で観光できなくなるのは不毛なので、9日間ならば3か国がちょうどいいとおもった。


 それぞれの国にはやりたいことを詰め込んだ。イギリスでは、シャーロックホームズゆかりの地や大英図書館大英博物館などをみて芸術および歴史的価値について考える。
フランスでは、おしゃれなシャンゼリゼ通りを鼻歌を口づさ見ながら歩き、ドイツではビールとソーセージを堪能しヨーロッパらしいおとぎ話のような街並みを散策する。


 イギリスはイングランドウエールズスコットランドアイルランドからなる連合王国である。かの、シェイクスピアやコナンドイルなどの文豪をはじめ、エジソンニュートンなどの科学者を輩出した国である。また、ハリーポッターが生まれた国でもある。イギリスは、貿易事業と産業革命で発展したが19世紀前には大国の地位を失った。イギリスといえば”ジェントルマン(英国紳士)”だが、この考え方がうまれた背景には16世紀の植民地政策に対する非難がある。武力で土地を占拠し人道的とは言えないやり方に対して、ヨーロッパ内で酷評され貴族や政治家に対する規範を作ったのがはじまりだった。英国紳士とは礼儀に厳しく、身だしなみをととのえ、弱気をたすくものだ。

 

 ロンドンを訪れたのは12日。それはイギリスがEUからの独立を問う総選挙が行われる歴史的な日であった。EU圏内では人の出入りが自由でたくさんの移民が、比較的職のあるイギリスになだれ込み、国民の不満がたまったのが独立の一因ともなったと言われている。選挙の結果は独立を目指す陣営の勝利に終わった。今後、EU圏内から行きにくくなるのは困るな。


 アメリカのボストン空港から、ロンドンのガドウィック空港に到着。そこからは3時間かけてバスでビクトリア駅に着いた。日本と同じ左通行だ。今回の目的はシャーロックホームズゆかりの地を回ることだ。まずは地下鉄でベーカーストリート駅までいく。地下鉄の料金体系はヨーロッパにおいてゾーン制であり、降車駅がどのゾーンに属するかで料金が決まる。また、一日の上限額が決まっておりゾーン1.2ないなら7ポンドを超えるとそれ以上請求されない。この駅は世界初の地下鉄の最初の区間の駅の一つだ。地下鉄のトンネルの壁にはシャーロックホームズの横顔(ベーカールー線)や、代表的な物語の壁画(反対側の車線)が描かれている。

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バスカビルの犬

 ロンドン内は基本的にチューブ(地下鉄)で移動した。チューブは細長い円筒を走る様子から親しみを込めてこう呼ばれているらしい。地下鉄の出口はEXITではなく、WayOutと書かれている標識だ。

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天井は低く、トンネルも日本の地下鉄と比べて小さい
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ホームズの銅像をみた。鋭い目つきははるか先を見通しているようだった。その後、徒歩5分の距離にあるシャーロックホームズ博物館に立ち寄った。まず、近くにあるショップで入場チケットを購入した。ショップの店員さんはメイド服をきていた。シャーロック博物館は3階建てだった。シャーロックホームズの時代設定はイギリスが産業革命で最も発展して絶頂期を迎えていたビクトリア朝(1837年ー1901年)である。シャーロックホームズが製作された当時、ベーカー街には85番地までしかなかった。シャーロックホームズの事務所は架空の221番地に設定されていたが、現在は~番地まで存在するため架空の番地ではなくなった。

お見上げにエコバックとキーホルダーを買った。

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ホームズの机 実験器具がたくさん
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ワトソンの机。緋色の研究を執筆中
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ビクトリア朝時代のアンティークな雑貨が配置されてある。すてき
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バスカビル
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モリアーティ教授
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今回は”The Golden Hind”この店でイギリスといえば”フィッシュアンドチップス”をたべた。イギリスの料理は素朴で味がなくおいしくないと評判?であった。実際に味は薄かったけど魚はサッパリしていて、チップスもボリューミなので満足だった。大体10£。


キング・クロス・セントパンクラス駅(ハリポタのホグアーツ特急の始発が出た駅)に移動した。セントパンクラス駅は豪華な城のようないでたち。ここからユーロ列車を含む国際および国内線が乗り入れて、旅行プランの起点となる。

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 そこから大英図書館に移動した。大英図書館には1.5億もの資料が保存されている国立図書館である。「レオナルドダビンチの手記」「マグナカルタ」「ジョンレノンやモーツアルト の楽譜などを見れた!貴重な体験だった。

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ブックタワー


チャリングクロス駅、シャーロック・ホームズ・パブ はシャーロキアンにもイギリスの伝統的なパブを楽しみたい方にもお勧めで、シャーロックホームズの書斎の視察および食事ができる。一回のパブは非常に混んでいた。二階のレストランは要予約で、シャーロックホームズの登場人物にちなんだメニューがあり、ビールはホップを多く含む”IPA”が中心と聞いていたが、メニューは少なかった。クラフトビールとシャーロックの名前のついたメニューを注文した。パイにはビーフシチューが入っていた。まあ、美味しかった。

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日も落ちウエストミンスター地区へ移動。今回は、夜景を見ることも楽しみにしていた。世界遺産に登録されたビックベンがあるウエストミンスター宮殿(現国会議事堂)、ロンドンアイをみた。ビッグベンは改装中でショックだった( ;  ; )ロンドンアイはさながら横浜の夜景のような感じだ。

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ロンドンは治安が良く、街並みは昔の建物を残して有効に活用できている都市だった。移民もそんなに目立たない。あと、困っている人を助ける優しい人が多い気がした。大満足な一日。